by lana on December 3, 2008
時間がかなり空いてしまいましたが、先日サンフランシスコで開かれたグリーン・フェスティバルについて書きたいと思います。このフェスティバルに行くのは昨年が初めてで、その時は本会場に集結するブースをまわるのが楽しくて、ゲストの講演をほとんど聞けなかったので、今回は別館での話を聞きにリベンジしてきました〜。
今回の会場の雰囲気は下の映像から多少伝わるのではないでしょうか?これは、グリーン・フェスティバル開催後すぐにYouTubeにアップされた映像です。作成したのはジャーナリズムやドキュメンタリーのフィルムを作っているPolidoc Productions。ブースを出した企業や組織の代表に対して、本気でグリーン(seriously green)であるということはどういうことなのか?という質問を投げかけます。
San Francisco GreenFest Exhibitors on Seriously Green (4:19)
Green ToursのEmmet Bradyさん
グリーンフェスティバルは、サステナブルでありたいと考える人が、そのための色々な方法を学べる中心地です。グリーンを単なるマーケティングの流行と考えている人もここに来れば、ビジネスや組織、教育や支援活動の場にその考えを持ち込んでいる人たちを実際に見ることができます。
Holy Lamb OrganicsのWillow Wintonさん
オーガニックコットンで作った下着やシーツを扱っています。「本気でグリーン」であるということは私たちにとって、新しいビジネス意識を持ったビジネスとして、ロールモデルになることです。そして、商品や利益のことだけではなく、プロセスを大切にすることです。ブロセスといっても、スタッフとの関係や彼らの満足度、職場環境といった社会的な観点だけでなく、商品の原材料をどこから入手するかとか、できる限りローカルなものを使うとか、包装に気を使うといったことです。そういう次のステップの難題に取り組み、グリーンな商品を作ることの意味は何なのかと深く考えることだと思います。
Brilliant EarthのDanielleさん
Brilliant Earthではコンフリクト・フリー(紛争ダイヤを使わないカナダ産のダイヤ)でエシカルオリジン(倫理的に問題ない)の宝石を扱っています。金属は100%再利用されたものを使っています。また、収益の5%をダイヤモンド取引によって荒廃したアフリカのコミュニティーに寄付しています。
ecohomeのTaja diLeonardiさん
私たちの従業員はきちんと生計を立てています。平等に扱われ、彼らの声は上にも届きます。人のケアをすることを大切にしているので、たとえ従業員が(週)20時間しか働かなくても、フル・ベネフィット(完全給付)を与えています。私たちのビジネスにとってグリーンとは、小さいビジネス、本当にグリーンなビジネス、私たちの地域にあるビジネス、女性経営のビジネスからモノを買い、「グリーン」を謳った商品を扱う大企業からはモノを買わない、ということです。
Working AssetsのPaul Johnsonさん
主に環境NPOにお金を寄付しますが、地球上でのインパクト(負荷)をオフセットするためにビジネスとしてできる限りのことをしています。「社会正義や平和がグリーンであることと結びついていると考えますか?」との質問に対しては、「もちろんです。私たちのコミュニティーは環境問題だけでなく、人権問題などのことも配慮しています」と。「貴社は選挙で何らかの影響を与えましたか?」との質問には「私たちの会社を通して、250万人の人々が(選挙)登録しました。それに15000人を選挙運動員として送り出しました」
Green ToursのEmmet Bradyさん
グリーン経済の舵取りをしている人たちは、商品を作ったりサービスを提供したりするだけでなく、影響を与えることにコミットしています。そして、ほかの人がマネできる形で、その影響を共有しています。一番すごいのは、このフェスティバルがグリーン経済のバッテリーのような役割を果たしていることです。ここに来て、人々が自分の小さなバッテリーを大きなバッテリーで充電して帰ることなんです。
環境と社会正義の間の隔たりを縮める役割をしています。グリーンは人にとっても、地球にとっても良いことなのです。
また別館で行われたVan Jonesさんのお話を聞いてきました。彼はサンフランシスコに住む市民運動家、環境保護活動家で、10月に発売されたばかりのGreen Collar Economyというベストセラー本の著者でもあります。
▼ステージに立つVan Jonesさん
とてもバイタリティーのある方で、お話も面白くて会場内は笑いが絶えませんでした。オバマ氏が次期大統領に決まったばかりの頃だったので、最初にその事をすごく喜んでました。彼が話した内容を書きとめたので、一部をまとめてみました。
・現在起きている経済危機は、消費に基づいた経済の終わりを意味する。
2001年の9.11の同時多発テロの後に、ブッシュ大統領は一言目に国民に「買い物に行け」と言いました。この一言から、これまでのアメリカ経済が消費をベースにした経済だということの象徴です。
・グリーン経済を実現するためのプラン3点
1.炭素に値段をつける
キャップ・アンド・トレードが市場ベースの解決策になることへの不満を乗り越えよう。汚染者(polluter=温室化効果ガス排出者)への財政支援を政府にやめさせ、彼らが汚染した分は彼らに払わせます。現状、汚染者たちは、3倍相当の財政支援を受け、優遇税制措置(減税)を受け、供給ラインではアメリカ軍による警備まで受けています。それなのに、無料で汚染(温室化効果ガス排出)することを許されています。私たちが公共でゴミを捨てたら、罰金を払わなければならないように、炭素ガスを排出している企業たちにもお金を払わせる必要があります。
2.家などの建物を改良する
建物の補強工事をすることで温室効果ガス排出量を減らします。また、この方法で建設分野のグリーン雇用を増やせます。
3.グリーンエネルギー発電の普及
グリーンエネルギー発電を普及させるために、電池の貯蔵やトランスミッション技術の研究開発が必要。
最後に、オバマ次期大統領は多くの公約を掲げているが実際に実現されるのはその一部だということに触れ、公約を現実のものにするためにも、自分たちが彼を後押しする必要がある、と強調しました。
場内はすごい混みようで、ブースを見て回るのもなかなか大変でした。昨年は存在さえしなかった新しいビジネスがブースを出してて活気を感じました。日本からはマイ箸を販売している懐箸(kaihashi)さんやコンニャクから作った顔&体用スポンジを扱うkonjacuさんが出店してて立ち寄らせていただきました。マイ箸もスポンジもすでに持ってるので買いませんでしたが、konjacuさんのスポンジ(ぷにゅぷにゅ感がはまります)はオンラインでも買えるので、今度試してみようかな?
by lana on November 8, 2008
毎年恒例のグリーン・フェスティバル!サンフランシスコでは第7回目の開催を来週の14・15・16日に控えています。Global ExchangeとCo-op America共催のこの祭典に、今年は150人のスピーカー、400のグリーンビジネスが集結する予定です。昨年同様混雑が予想されます。様々な分野のビジョナリーの話を聞くのも面白いですが、食ベモノを試食したり、シャンプーなどの試供品をもらったり(どちらも無料)、北CAL中に散らばっているエコファッションを扱うショップなどが一同に会するので、子どもから大人まで色々な楽しみ方ができるのでオススメです。あまりの数の店舗が並んでて、見切れな〜いという悩みもありますが。
個人的には今年「Green For All」という題の本を出したVan Jones氏、そしてBioneers2007に登場したWinona LaDukeさんのお話を聞くのが楽しみです。昨年の様子を書いた記事もあります。
サンフランシスコで開催されたエコスゴイ祭典「Green Festivals 2007」
このイベントはサンフランシスコ以外でも、ワシントン、シカゴ、シアトル、デンバーを巡回しています。詳しくはこちらの公式ページからどうぞ。
by lana on November 3, 2008
いよいよ明日は大統領選挙当日!
投票する人が増えるように、いくかの企業が特典を用意しているみたいなので、その一部を紹介します。
Starbucksコーヒー:11月4日当日。Tallサイズのコーヒーが1人1杯無料!「投票した」の一言を忘れずに。
Krispy Kremeドーナッツ:11月4日当日。”I voted”スティッカーをつけた人には、青・赤・白のトッピングの星型ドーナッツが1人1個無料!
Ben & Jerry’sアイスクリーム:11月4日当日の午後5時〜8時。1人1フレーバー無料!
他にもたくさんあるみたいです。選挙に行かれる方、行かれた方はぜひ有効活用してみてください☆
Voters can vote to pick up free stuff on election day (USA Today)
Get ready for some good eating on Election Day (slickdeals.net)
by lana on October 26, 2008
北CALに帰ってきてから、あまり落ち着く余裕もなく、慌ただしい日々を過ごしています。
先週末は昨年に続き、サンフランシスコで毎年開催されているBioneers(バイオニア)のコンファレンスへ行ってまいりました。
特に印象に残ったのは、映像「Story of Stuff」を作ったAnnie Leonardさん本人によるセッションとGoogle Earth Outreach代表のRebecca Mooreさんのお話。残念だったのは、同じ時間帯に参加したいセッションが重なっていたこと。
昆虫学者の権威であられるE.O. Wilsonさんの夢を叶える形で作られた「Encyclopedia of Life(生物大百科事典)」についてのお話や、11th Hourのディレクターを務めたLeila Conners-Petersonが登場するデジタルメディアについてのお話などなど興味があったのに、聞けず仕舞。毎年参加しているgreenzの代表の方がレポを載せているので、興味のある方はそちらをご覧ください。http://greenz.jp/keyword/bioneers_conference/
話は変わり、アメリカではもうすぐ大統領選当日を迎えます。
10月に入って、日本で言う期日前投票が始まったので、私もそれで投票を済ませてきました。
(もちろん?)民主党のオバマ候補に投票したんですが、もしマケインが勝って、大統領になってから倒れることがあったら、副大統領のペイリンが大統領になっちゃうんだなぁ…と考えていたら恐ろしくなりました。日本に帰った時にペイリンのことを普通のお母さんのようで親しみやすいという意見があって、こちらでの意見とかなりギャップを感じました。何しろ悪いイメージしかないので…。ハンティング大好きで銃規制反対、テレビでのインタビューを見ていてもだめだめだし。
最近いろんな意味で注目している俳優のマット・デイモンもCBSでのインタビューでペイリンについて語っています。
▲投票用紙はこんな感じです。
提案されている事項について、賛成か反対か(YES/NO)を表明します。
サンフランシスコとロサンゼルスを最高速度200マイルで結ぶ高速鉄道の計画(Proposition1A)や再生可能エネルギーに関する提案(画像の中で紫色で囲んだもの)などがずらずらーと並んでいます。
白熱した議論がなされていて、どちらにしたら良いか決めかねるものもありましたが、自分なりに納得のいく投票ができました。あとは結果を待つだけです。
投票権のある人は11月4日はぜひ投票所へ!
by lana on October 16, 2008
この記事はgreenz.jp編集長により、第4位として紹介されました!
ありがとうございます!
【Blog Action Day in Japan 2008 総まとめ】「貧困」に関する秀逸記事TOP16を選んだ(2)
昨日、日本から帰ってきました。2年半ぶりに3週間帰って、家族や友人とともに楽しく充実した時間を過ごす事ができ大満足です。ところが帰って早々にブログ・アクション・デー(汗)
これは世界中のブロガーが同じ日に決まったテーマについて記事を投稿する日なのですが、今年はカリフォルニア時間の10月15日には間に合わず、ハワイ時間で泣く泣くお届け〜
■ブログ・アクション・デー、今年のテーマは「貧困」
このテーマの元、9月の初め頃に国連機関主催の飢えへの認識を広める映像コンテストHungerBytesという題(タイトル長!)の記事を書きました。良かったら合わせてお読みください。
■貧困って何?
ところで貧困とはそもそも何なのかを、自分が分かっていないことに気がついたので色々調べてみました。定義は国によっても様々で、アメリカでは4人家族の世帯年収が約2万1千ドル(約210万円)以下の世帯を指すらしい(アメリカ国勢調査局の2007年度のデータより)。日本語のウィキペディアを読んでいると、絶対的貧困と相対的貧困とかいう言葉まで出てきて、何か小難しい。英語版の方が分かりやすかったので、ここに抜き書きしたいと思います。
・世界人口60億人のうち、約半数の人々が貧困に陥っている。
・世界銀行によると、貧困層のうち1日1ドル未満で生活する人たちは「著しく貧しい人々(=最貧困層 ”extreme” or “absolute” poverty)」、1日2ドル未満で生活する人たちは「比較的貧しい人々(=貧困層 ”moderate” or “relative” poverty)」と定義される。2001年の時点で前者は推定11億人、後者は27億人。
・1981-2001間に最貧困層は半分にまで減少したが、状況の改善が見られたのはほとんどが東南アジアにおいてである。
・それとは逆に、アフリカのサハラ以南では最貧困層は1981年の41%から2001には46%に増えている。
また日本語版ウィキペディアにはこうある。
貧困、特に著しい貧困は病気や飢餓、短い寿命をもたらす。貧困によって十分な食糧・清潔な水・必要な医薬品などを得られない場合、多くの人々(とりわけ弱者である子供)に様々な病気がもたらされる。中には治療の困難な病気もあるが、多くの人々が下痢による脱水症状、百日咳、肺炎、マラリアなどの治療され得るもので死んでいる。また、飢餓によって餓死したり、栄養不足で失明したり、ヨード欠乏症などになるものも多い。
■貧困問題を解決するためにできることは?
私自身が思いついたものをいくつか書いてみます。
●フェアトレードの商品を選ぶ
(ウィキペディア「公正取引」に詳しい記述があります)
●国際援助を呼びかける
参照サイトPoverty.com
貧困による飢餓や病気の蔓延はすべてストップできると言われています。これを実現するには、国連の推定によると一年当たり1950億ドル(約20兆円)が必要だそうです。そして下の表の22ヶ国は、国民総所得の0.7%をその費用に充てるという国際的な合意目標を掲げました。
表にも書いてある通り、リストの上位5ヶ国であるノルウェー、スウェーデン、ルクセンブルグ、デンマーク、オランダはその目標をすでに達成しました。他の国々も目標達成に向け動いていますが、スイス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、日本そしてアメリカは未だに目標達成のための具体的な計画すら作成していません。
そこでこれを機に日米両国政府にすでに用意されている手紙を出して、国際援助のための目標を達成するよう呼びかけることに決めました。興味のある方は以下の手順をお読みください。
日本政府に手紙を送る場合の手順:
1. こちらにアクセス
2. ページの右上のJapan Letterをクリック(英日両方の手紙が用意されています。日本語版は首相の名前が変わってないので修正が必要です)
手紙の内容を見るにはこちらをクリックしてください。
3. 手紙を印刷して、東京都千代田区永田町1丁目6−1首相官邸の宛先に出す
●ビッグイシュー日本版を応援する
1991年にロンドンで生まれ、日本では2003年9月に創刊された、ホームレスに仕事を提供し自立を応援する事業。詳しくはgreenzのこの記事をご覧ください。
【Blog Action Day JAPAN(2)】目指せワールドカップ!ビッグイシューから誕生したサッカーチーム「野武士ジャパン」
●kiva.orgで起業家を応援する
公式サイト(英語)。日本語で詳しく説明したサイトKiva Japan Projectもあります。greenzのこれらの記事をご覧ください。
【Blog Action Day JAPAN(3)】意志あるあなたに朗報!Kivaがこんなにわかりやすくなりました。
kiva.orgに、イーココロ!…… 社会起業家がきてます!
私は現在上記2つのグループに今年3月よりお金を貸し出し中。貸した金額の28%がすでに戻ってきました。
●ゲームでお米や水を寄付する
興味のある方は下の記事をご覧ください。
【Blog Action Day JAPAN(4)】ゲームでお米や水が支援できちゃう日米サイト6つ
●貧困について知る
・国連のミレニアム開発目標について調べる。
・greenzのブログ・アクション・デー関連記事を読む。
・貧困に加担する大企業のことを学ぶ…堤未果さんの『ルポ貧困大国アメリカ』がオススメです。貧困に加担する大企業を支えているのは、自分たちが何の疑問も持たずに続けてきた消費至上ライフスタイルだという認識。途上国の貧困は、海の向こうの他人事ではない…というような事が書かれてます。
・映像「The Story of Stuff(モノのお話)」を見る(日本語版あります!)
日本語字幕入りは以下からどうぞ。
第1章:イントロ
第2章:採取
第3章:製造
第4章:流通
第5章:消費
第6章:処理
第7章:別の道